「世界の治安ランキング2021!各国の安全度を比較」

「世界の治安ランキング2021!各国の安全度を比較」

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【世界で最も治安の悪い都市ワースト20】治安ランキング2021年版

世界最大のデータベースNUMBEOが2021年に発表した『Crime Index by City 2021』によると、世界で最も治安の悪い都市は、ベネズエラの首都カラカスでした。この記事では、NUMBEOが示す犯罪指数のデータベースを元に、世界でも最も治安の悪い都市ワースト20をご紹介します。

 

どんな基準で都市ランキングが決定されるの?

NUMBEOは、世界の主要都市の犯罪指数を、犯罪の種類別に犯罪率で数値化しているサイトです。犯罪率は、1年間に都市で発生した全ての犯罪数を、都市の人口で割って出した数字に100,000を掛けることで算出できます。

数値化している犯罪の種類は、以下の通りです。

・犯罪のレベル
・過去3年間の犯罪の増加
・家の侵入強盗
・一般的な強盗
・車の盗難
・車上荒らし
・危害
・侮辱
・肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃
・薬物使用に関する犯罪
・破壊行為と盗難
・暴行や武装強盗などの暴力犯罪
・腐敗と賄賂

このように数値化することで、NUMBEOの治安ランキングは、いかなる政府機関の影響も受けないことをサイトで明確化しています。(参考:NUMBEO)

ちなみに、各都市の詳しい種類別犯罪率は、NUMBEOのサイトの検索ボックスに都市名を入力することで確認することが可能です。

Watashitabiでは、NUMBEOの治安ランキングの結果を要約し、さらに外務省の海外安全情報を追加することで、より詳しく解説しています。

 

世界で最も治安の悪い都市ワースト1位~10位

ワースト1位 カラカス、ベネズエラ

・犯罪指数  84.68
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル 3(渡航中止勧告)
(参考:外務省 2021)

・カラカスってどんな都市?

カラカスは、ベネズエラ・ボリバル共和国の首都です。ベネズエラ北部のカリブ海沿岸部にあり、海岸からは少し離れた盆地に位置します。標高は900~1000メートル。

・カラカスの治安
『Crime Index by City 2021』によると、カラカスは世界で一番犯罪指数が高く、治安の悪い都市に選ばれました。

「腐敗と賄賂」の犯罪率が96.00、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」の犯罪率が93.78 と非常に高く、その他ほとんど全ての項目において犯罪率が80を超える結果となっています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、カラカスにレベル3の「渡航中止勧告」が出ています。

2019年にベネズエラで起きた暴力行為による死者数は16,506人にまで上り、中南米で最悪の水準となりました。

このうち、カラカスで起きた凶悪犯罪の発生率は20%。また、カラカスで起きている凶悪犯罪のうち、拳銃が使用された事件は、およそ80%となっています。この結果からも、カラカスがいかに危険な都市であるかが分かりますね。

ベネズエラで起きている主な犯罪は、以下の通りです。

・強盗
・窃盗
・身代金目的の誘拐

2020年以降は、新型コロナウイルスの影響で人々が外出する機会が減っており、犯罪も減少傾向にあるようです。

ネット上では、日本人旅行客がカラカスを観光で訪れたという情報をたまに見かけますが、危険なので、極力カラカスには行かないようにしましょう!

ワースト2位 ポートモレスビー、パプアニューギニア

・犯罪指数82.04
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル 1(十分に注意)
(参考:外務省 2021)

・ポートモレスビーってどんな都市?

ポートモレスビーは、パプアニューギニアの首都です。人口はおよそ36万人。パプアニューギニアの南東に位置し、パプワ湾に面しています。

・ポートモレスビーの治安
『Crime Index by City 2021』によると、ポートモレスビーの犯罪指数82.04で、世界で2番目に治安の悪い都市に選ばれました。

「腐敗と賄賂」の犯罪率が90.00、「犯罪のレベル」86.97、「破壊行為と盗難」の犯罪率が86.81と非常に高い数値を示しています。犯罪率が一番低かったのは「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で、71.56でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、2021年現在ポートモレスビーを含むパプアニューギニア全土にレベル1の「十分に注意」が出ています。

ポートモレスビーでは、生活に逼迫した人たちによる金品を狙った犯罪およびに性犯罪が多発していますが、警察組織が予算不足や人手不足のため、うまく機能していないようです。

2018年にパプアニューギニアで起きたすべての犯罪件数のうち、およそ33%が首都のポートモレスビーで発生しています。ポートモレスビーで多発している主な犯罪は、以下の通りです。

・スリ、ひったくり
・婦女暴行
・ギャング集団「ラスカル」による凶悪犯罪

パプアニューギニア全体では、性犯罪の発生件数が一番多く、男尊女卑の風潮が顕著に見られるため、特に女性の旅行客はトラブルに巻き込まれないように注意して、できるだけ近づかないようにしましょう。

ワースト3位 プレトリア、南アフリカ

・犯罪指数 81.94
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル 1(十分注意)
(参考:外務省 2021)

・プレトリアってどんな都市?

プレトリアは、南アフリカ共和国の北部にある、マガリースベルク山地の谷間に位置する行政首都です。南アフリカ共和国は、アフリカでは一番の経済大国であることから、プレトリアはアフリカの最も重要な都市と考えられています。

・プレトリアの治安
『Crime Index by City 2021』によると、プレトリアの犯罪指数は81.94と非常に高く、世界で3番目に治安の悪い都市に選ばれました。

プレトリアで2020年、犯罪率が最も高かったのは「腐敗と賄賂」で、犯罪率は91.14でした。そのほかでは、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が89.72 、「犯罪レベル」が88.35となっています。一番低かったのは「侮辱」で、67.87でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、プレトリアにレベル1の「十分注意」が出ています。

南アフリカ全体では、生命や性の尊厳が軽んじられ、簡単に殺されてしまう凶悪犯罪が多発しています。

プレトリアに限ったことではありませんが、南アフリカ共和国では、日本人旅行客が、2019年1月から10月までの間に42件もの犯罪に巻き込まれています。なるべく近づかないようにしましょう!

プレトリアで起きている主な犯罪は、昼夜を問わない強盗です。特に、プレトリア駅付近では、金品目的で日本人を背後から襲い、強奪する事件が毎年発生しています。鉄道やバス、ミニバスを使用する際には、十分に気をつけましょう。

ワースト4位 ダーバン、南アフリカ

・犯罪指数 80.84
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル1
(参考:外務省 2021)

・ダーバンってどんな都市?

ダーバンは、南アフリカ共和国の東に位置する港湾都市です。インド洋に面しており、クワズール・ナタール州に属しています。主な産業は自動車の製造などで、トヨタ自動車の工場もあります。

・ダーバンの治安
『Crime Index by City 2021』によると、ダーバンの犯罪指数は80.84でした。これは、世界で4番目に治安が悪い都市であることを示しています。

ダーバンでは、「腐敗と賄賂」の犯罪率が91.96と一番高く、非常に高い数値を示しています。その他の主な犯罪は、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」87.50、「家の侵入強盗」84.31、「一般的な強盗」83.16となっています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、ダーバンにレベル1の「十分注意」が出ています。基本的には、人が少ない時間の徒歩での移動は避け、車で移動することが勧められています。

ダーバン中心部の治安は非常に悪く、殺人や強盗が頻発しています。日本人の旅行者を狙ったひったくりや強盗も発生しているので、十分に気をつけるようにしましょう。その他、アジア人を狙ったカージャック事件も発生しています。また、夜に車で移動する場合は、サービスエリアなどの利用は控えるようにしましょう!

ワースト5位 ヨハネスブルグ、南アフリカ

・犯罪指数 80.65
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル1
(参考:外務省 2021)

・ヨハネスブルグってどんな都市?

ヨハネスブルグは、南アフリカ共和国の北東部に位置するハウテン州の州都です。人口は、およそ563万人(2019年時点)に達し、南アフリカ共和国で最大の都市になりました。アフリカ経済の中心でもあり、アフリカ最大の証券取引所JSEはヨハネスブルグにあります。

・ヨハネスブルグの治安
『Crime Index by City 2021』によると、ヨハネスブルグの犯罪指数は80.65で、世界で5番目に治安の悪い都市とされています。

「腐敗と賄賂」の犯罪率が92.01、「犯罪レベル」89.29、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」の犯罪率が88.42と非常に高い数値を示しています。このほか、ヨハネスブルクではすべての項目において、犯罪率が60を超えています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、ヨハネスブルグにレベル1「十分注意」が出ています。南アフリカ共和国のほかの危険な都市とおなじように、早朝や夜間は徒歩での移動を避け、車で移動することが呼びかけられています。

ヨハネスブルグで一番治安の悪い地域は、中心部で以下のとおりです。

・カールトンセンター付近
・ヨハネスブルグパーク駅
・ヒルブロー地区(エリスパークスタジアムを含む)
・中央東部のアレクサンドラ地区

上記の地区では、殺人,強盗,強姦,恐喝,暴行,ひったくり,車上ねらい,麻薬売買などが頻発しています。日本人も昼夜問わず、バスターミナルなどで強盗事件に遭っているので、なるべく危険な地域には近づかないようにしましょう!

ワースト6位 サン・ペドロ・スーラ、ホンジュラス

・犯罪指数 80.04
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル2
(参考:外務省 2021)

・サン・ペドロ・スーラってどんな都市?
サン・ペドロ・スーラは、ホンジュラスで2番目に人口が多い産業都市で、ホンジュラス経済の中心地です。また、ホンジュラスの北西部に位置するコルテス県の県都でもあります。

20世紀後半に発生したハリケーンや、2009年の軍事クーデターが景気悪化の引き金となり、一気に治安が悪化したと言われています。

・サン・ペドロ・スーラの治安

『Crime Index by City 2021』によると、サン・ペドロ・スーラの犯罪指数は80.04で、世界で6番目に治安の悪い都市に選ばれました。

「犯罪レベル」が87.99、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」の犯罪率が86.86、「腐敗と賄賂」の犯罪率が86.18と非常に高い結果となっています。一番低かったのは、「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で58.33でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、サン・ペドロ・スーラのあるコルテス県に、レベル2の「不急不要の渡航中止」が出ています。

海外安全ホームページでは、特にサン・ペドロ・スーラに関する特別な危険情報は出ていませんが、2013年にイギリス人が、2014年にはフィリピン人が、それぞれ金品剥奪の目的で銃殺される事件が発生しています。

サン・ペドロ・スーラは、2011年と2012年には、世界で最も殺人事件の発生率が多い都市でした。2018年以降は、殺人数は減少傾向にありますが、十分に気をつけるようにしましょう。

また現在も、サン・ペドロ・スーラは麻薬の経由地として有名で、組織の抗争などにより殺人事件が頻発しています。また、銃器の密売、縄張りをめぐる抗争もつづいています。流れ弾など一般人が巻き込まれるケースも少なくありません。

さらに、現地に住む日本人や旅行者が強盗に襲われた事件も頻発しています。公共の乗り物やスーパー、ショッピングセンターなどを利用する際には十分に注意し、旅行者は、極力渡航を避けるようにしましょう。

ワースト7位 ピーターマリッツバーグ、南アフリカ

・犯罪指数 79.73
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル 該当なし

・ピーターマリッツバーグってどんな都市?

ピーターマリッツバーグは、南アフリカ共和国のクワズール・ナタール州の州都です。同じ州に、上記でご紹介したダーバン(世界で4番目に治安が悪い都市)も存在します。ダーバンからは、車で1時間ほどの距離です。

・ピーターマリッツバーグの治安
『Crime Index by City 2021』によると、ピーターマリッツバーグの犯罪指数は79.73で、世界で7番目に治安の悪い都市に選ばれました。

一番高い数値は「腐敗と賄賂」の犯罪率で、85.71でした。その他非常に高い数値を示しているのは、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」84.26、「破壊行為と盗難」81.56となっています。ピーターマリッツバーグでは、その他ほかすべての犯罪行為で犯罪率が65以上という結果でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、特に危険情報は出ていませんが、ピーターマリッツバーグは、アパルトヘイト時代、有色人種への差別がひどかった地域であったことで有名です。インド人のガンディーも、南アフリカを訪れた際に、この地で列車から追い出されたというエピソードが残っているほど。

南アフリカ人の知人の話によると、ヘイト時代が終わり、権力が逆転した今、その反動で今度は多くの白人や混血の人たちが危険に晒されているそうです。しかし、これはあくまで要因のひとつ。ピーターマリッツバーグの犯罪件数が多いはっきりとした理由は、未だに分かっていません。

ワースト8位 ナタール、ブラジル

・犯罪指数 79.21
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル 該当なし

・ナタールってどんな都市?

ナタールは、ブラジル北東部に位置するリオグランデ・デ・ノルテ州の州都です。8キロメートルにも及ぶ海岸道路や自然保護区域の砂浜など、観光地としても有名です。

・ナタールの治安
『Crime Index by City 2021』によると、ナタールの犯罪指数は79.21で、世界で8番目に治安の悪い都市に選ばれました。

2020年ナタールで起きた犯罪で最も犯罪率が高かったのは「腐敗と賄賂」で、犯罪率は94.39でした。

その他多くの項目で80以上の非常に高い結果となっています。例として、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」の犯罪率が93.63、「一般的な強盗」が92.00、「犯罪レベル」で93.50となっています。一番低かったのは、「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で、犯罪率は32.65でした。

・外務省の情報

ブラジル政府の調査機関によれば、ナタールはブラジルでは数少ない治安の良い都市であるという調査結果があり、治安の良いイメージがあります。外務省の海外安全ホームページでも、ナタールに関する特別な危険情報は発表されていません。

しかし、殺人件数だけを見ると、ブラジルは圧倒的に世界のトップに選ばれます。中でもナタールは、2018年世界で4番目に殺人発生率が高い都市でした。

現地に何年も住んでいる人の情報によると、ナタールはとても危険だそうです。泥棒や殺人は日常的に発生し、街中で突然、銃撃戦に巻き込まれることも!高級住宅街以外は、ビーチや公共の乗り物も危険です。十分に気をつけるようにしましょう。

ワースト9位 フォルタレザ(フォルタレーザ)、ブラジル

・犯罪指数 78.16
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル1
(参考:外務省 2021)

・フォルタレザってどんな都市?

フォルタレザ(フォルタレーザ)は、ブラジル北東部に位置するセアラー州の州都です。もともとは綿産業で発達した都市で、綿花の輸出を行っていた時代もありました。現在
は都市化し、ブラジルで5番目に人口が多い都市にまで成長しました。

・フォルタレザの治安
『Crime Index by City 2021』によると、フォルタレザの犯罪指数は78.16で、世界で9番目に治安が悪い都市に選ばれました。

フォルタレザで最も多かった犯罪は「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」で、犯罪率は91.88でした。次に、「一般的な強盗」91.53、「腐敗と賄賂」89.78、「破壊行為と盗難」84.45と続いています。「犯罪レベル」も91.39と非常に高い結果となりました。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、フォルタレザにレベル1の「十分注意」が出ています。
フォルタレザで2019年に起きた殺人件数は、1,365件でした。フォルタレザは、上記でご紹介したナタールに次いで、ブラジルで最も殺人発生件数が多い都市のひとつです。

貧しい若者が麻薬購入の資金を調達するために、殺人や強盗を犯すケースも発生しています。その他、銃撃戦やスリなど旅行者が巻き込まれるケースも多発しています。十分に注意し、なるべく近づかないようにしましょう。

ワースト10位 リオ・デ・ジャネイロ、ブラジル

・犯罪指数 77.52
(参考:NUMBEO 2021)
・外務省の危険レベル1
(参考:外務省 2021)

・リオ・デ・ジャネイロってどんな都市?

リオ・デ・ジャネイロは、ブラジル南東部にあるリオ・デ・ジャネイロ州の州都です。ブラジル最大の観光都市で、商工業が発展した湾岸都市でもあります。サンパウロに次いでブラジルで2番目に人口が多い都市です。

・リオ・デ・ジャネイロの治安

『Crime Index by City 2021』によると、リオ・デ・ジャネイロの犯罪指数は77.52で、世界で10番目に治安の悪い都市に選ばれました。

リオ・デ・ジャネイロで起きている犯罪は、「腐敗と賄賂」が最も多く、犯罪率は92.90と非常に高い数値を示しています。さらには、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が90.24、「一般的な強盗」が86.80と続きます。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページでは、リオ・デ・ジャネイロ市にレベル1の「十分に注意」が出ています。2019年、リオ・デ・ジャネイロ州内で発生した人口10万人あたりの殺人事件数は23件でした。

とくに、スラム街での発生率は高く、ツアー中の旅行者が銃撃を受け死亡した事件も発生しています。スラム街への立ち入りは、何があっても避けるようにしましょう。

また、路線バスでの強盗も多発しているので、移動はなるべくタクシーを利用するようにしましょう。さらに、市街地と空港を結ぶ高速道路周辺もスラム街が点在しており危険です。

これは、深夜や早朝の空港の使用を控えることで、危険を回避することが可能です。

世界で最も治安の悪い都市ワースト11位~20位

ワースト11位 レシフェ、ブラジル

・犯罪指数 76.09

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル1

(参考:外務省 2021)

 

・レシフェってどんな都市?

https://twitter.com/mad_cat_toshi/status/1259388624967102464

レシフェは、ブラジル北東部の沿岸部に位置する都市で、ペルナンブーコ州の州都です。人口は約163万人で、ブラジルでは9番目に人口が多い都市です。

・レシフェの治安

『Crime Index by City 2021』によると、レシフェの犯罪指数は76.09で、世界で11番目に治安の悪い都市に選ばれました。

レシフェで起きている主な犯罪の種類は以下の通りです。一番高いのは「腐敗と賄賂」で、犯罪率は93.67、暴行や武装強盗などの暴力犯罪91.09、そして「犯罪レベル」も92.90と高い数値を示しています。一番低いのが「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で、26.19となっています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによれば、レシフェに危険レベル1「十分に注意」が出ています。

2019年には、レシフェだけで1,503件 もの殺人事件が発生しています。また、賑やかな地域を運行するバス内、郊外電車の車内や駅構内では、拳銃などを使った強盗事件が昼夜を問わず発生しています。移動の際には、必ず合法タクシーを利用するようにしましょう。

殺人や、強盗、ひったくりが多発している地域は、スラム街や、観光客が多いボア・ビアージェン海岸通り、マルコゼロ広場周辺という情報が出ています。これらの地域では、警察と強盗団の銃撃戦が起き、一般市民が巻き込まれる事件がも発生しています。なるべく近寄らないのがベストですが、観光でやむを得ず訪れる際には、十分に気をつけるようにしましょう。

ワースト12位 カブール、アフガニスタン

・犯罪指数 76.06

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル4

(参考:外務省 2021)

 

・カブールってどんな都市?

カブールは、アフガニスタンの首都で、人口およそ427万人の都市です。アフガニスタンの北東部に位置するヒンドゥークシュ山脈の南側に位置し、標高は約1,800メートル。経済、文化ともに長い歴史を持ち、2001年に起きたアフガン紛争以前は、ヒッピーの聖地として多くのバックパッカーが訪れていました。

・カブールの治安

https://twitter.com/orion1223star/status/1320341022254059522

『Crime Index by City 2021』によると、カブールの犯罪指数は76.06で、世界で12番目に治安の悪い都市に選ばれました。

カブールで起きている主な犯罪は、以下の通りです。「腐敗と賄賂」が一番多く、犯罪率は84.04、次に多いのが「車の盗難」で犯罪率は81.93となっています。その他すべての項目で65以上の犯罪率。また、犯罪レベルも高く、81.55と高い数値を示しています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、首都カブールを含むアフガニスタン全土に、レベル4「退避勧告」が出ています。

カブールでは、反政府武装勢力タリバーンや「ISILホラサーン州」によるテロ攻撃が続いているようです。市街地でも、爆発、銃撃や自爆テロなどが頻発しており、非常に危険な状態です。

さらには、反政府武装勢力による政治目的、およびに身代金目的の誘拐事件が多発しているようです。外国人も標的になっているので、十分に気をつけるようにしましょう。

2020年には「国境なき医師団」が支援している病院が武装集団に襲撃され、妊婦や新生児などが犠牲になりました。

ワースト13位 サルヴァドール、ブラジル

・犯罪指数 75.93

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル1

(参考:外務省 2021)

 

・サルヴァドールってどんな都市?

https://twitter.com/uelth_jinro/status/704226117238960129

サルヴァドールは、ブラジルの北東部に位置する港湾都市です。人口はおよそ294万人で、ブラジルで4番目に人口が多い都市です。サルヴァドールはバイーア州の州都で、一般的には、バイーアと呼ばれています。

・サルヴァドールの治安

『Crime Index by City 2021』によると、サルヴァドールの犯罪指数は75.93で、世界で13番目に治安の悪い都市に選ばれました。

サルヴァドールでは、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」の犯罪率が91.46、「腐敗と賄賂」の犯罪率が90.38、「一般的な強盗」が87.96と非常に高い数値を示しています。

また、「犯罪レベル」も89.02と非常に高い状態です。その一方で、「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」の犯罪率は、32.57と比較的低い結果となりました。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによれば、サルヴァドールにはレベル1の「十分に注意」が出ています。

2019年にサルヴァドールで起きた殺人事件は1,657件にも上りました。また、バス強盗は2,173件で、少しずつ減少はしてきているものの非常に危険な状態がつづいています。

ポウザーダ」(民宿)で強盗事件が頻発していることから、よりセキュリティーの低い宿泊施設をさけ、なるべくホテルに滞在することが勧められています。ビジネスホテルでも強盗事件が発生しているので、ホテルを選ぶ際には、なるべくセキュリティーがしっかりとしたホテルを選ぶようにしましょう。

また、長距離バス内で日本人が強盗に遭遇した事件も起きています。移動の際は、必ず合法タクシーを利用した方が良さそうですね。

ワースト14位 ポート・エリザベス、南アフリカ

・犯罪指数 75.92 

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル 該当なし

(参考:外務省 2021)

 

・ ポート・エリザベスってどんな都市?

https://twitter.com/uss_an7/status/1289533531908014086

ポート・エリザベスは、南アフリカの南部に位置する湾岸都市です。ネルソン・マンデラ・ベイ都市圏の中心的な都市です。2021年2月にGqeberhaへ改称されることが、政府により発表されました。

・ ポート・エリザベスの治安

『Crime Index by City 2021』によると、ポート・エリザベスの犯罪指数は75.92で、世界で14番目に治安の悪い都市に選ばれました。

ポート・エリザベスで一番犯罪率が高いのは「腐敗と賄賂」で、84.90という非常に高い数値が出ています。続いて「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が83.89、「家の侵入強盗」が79.52となっています。「犯罪のレベル」も非常に高く、84.38という結果でした。

・外務省の情報

ポート・エリザベスに関する危険情報が、外務省の海外安全ホームページに出ています。ポート・エリザベスを含む以下の都市では、アジア人を標的としたカージャックが昼夜問わず発生しているようです。高速道路を移動する際や中心部のダウンタウンを移動する際には、十分に気をつけましょう。

<カージャックが発生している都市>

・ネルスプリット

ブルームフォンテイン

・ポロクワネ

・ラステンバーグ 

特に、夜間のサービスエリアなどは危険度が上がるので、夜間の移動はなるべく避けるようにしましょう。

また、南アフリカのプレトリアには日本大使館があるので、現地で最新の危険情報を速やかに入手したい場合は、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録するという方法があります。

ワースト15位 ポルト・アレグレ、ブラジル

・犯罪指数 75.02

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル1

(参考:外務省 2021)

 

・ ポルト・アレグレってどんな都市?

https://twitter.com/kenshow1988/status/1369692125542182915

ポルト・アレグレはブラジル南部に位置する港町で、リオグランデ・ド・スル州の州都です。都市の西側は、中南米で2番目の大きさを持つパトス湖(ラグーン)に接しています。サッカークラブチーム、「グレミオFBPA」と「SCインテルナシオナル」の本拠地としても有名です。

・ ポルト・アレグレの治安

『Crime Index by City 2021』によると、ポルト・アレグレの犯罪指数は75.02で、世界で15番目に治安の悪い都市に選ばれました。

ポルト・アレグレでは、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が一番多く、犯罪率は90.42と非常に高い数値を示しています。

2番目に多い犯罪が「腐敗と賄賂」で、犯罪率は87.59。続いて「一般的な強盗」が多く85.50となっています。

一番、少なかったのは「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で、犯罪率は19.57と非常に低い数値でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、ポルト・アレグレ市にレベル1の「十分に注意」が出ています。

ポルト・アレグレ市では、殺人事件や車両強盗が多発しているため、特に夜間は出歩かないよう注意を促しています。

ワースト16位 ポート・オブ・スペイン、トリニダード・トバゴ

・犯罪指数 74.86

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル1 

(参考:外務省 2021)

 

・ポート・オブ・スペインってどんな都市?

https://twitter.com/soratobu_miya/status/1067532976932745216

ポート・オブ・スペインは、トリニダード・トバゴの北西部にある湾岸都市です。トリニダード・トバゴの首都。1年を通して30°Cを超える常夏の都市です。

・ポート・オブ・スペインの治安

『Crime Index by City 2021』によると、ポート・オブ・スペインの犯罪指数は74.86で、世界で16番目に治安の悪い都市に選ばれました。

ポート・オブ・スペインで最も多く発生している犯罪は「腐敗と賄賂」で、犯罪率は93.45と非常に高い数値です。次に多いのが「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」で、犯罪率は86.31です。更に、「一般的な強盗」(犯罪率77.41)、「 破壊行為と盗難」(犯罪率77.38)と続いています。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、ポート・オブ・スペインを含むトリニダード島全土にレベル1の「十分に注意」が出ています。

ポート・オブ・スペインでは、2017年に、日本大使館の近くで、中国大使館職員が誘拐される事件が起きました。

また、2019年には、政府機関の駐車場で小さめの爆発事件が発生しました。ISILがテロ行為を呼びかけていましたが、爆発事件との関連性などについては、詳しい報告がされていないようです。

中心地にあるダウンタウンでは、昼夜問わず強盗が発生し、麻薬の取引などが行われています。中心地にはなるべく立ち入らないようにし、十分に気をつけましょう。特に、危険な地域は以下の地域です。

・シャーロット・ストリートより東側の地域

・イーストドライリバー

・シーロッツ

・ベルモントビーサム

・モーバー

・ラベンティル

このほか、市内と空港を結ぶ高速道路周辺のスラム街にも、危険な地域がたくさん点在しているので、立ち入らないようにしましょう。

ワースト17位 メンフィス、米国

・犯罪指数 74.81

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル 該当なし

(参考:外務省 2021)

 

・メンフィスってどんな都市?

https://twitter.com/lindamania0420/status/1290872410191912961

メンフィスは、アメリカ合衆国の南部に位置するテネシー州最大の都市です。街の西端をミシシッピ川が通っています。

19世紀には、奴隷の大市場として繫栄。20世紀には、公民権運動において非常に重要な拠点となりました。公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師が暗殺された場所もメンフィスにあります。

・メンフィスの治安

『Crime Index by City 2021』によると、メンフィスの犯罪指数は74.81で、世界で17番目に治安の悪い都市に選ばれました。

メンフィスで一番犯罪率が高かったのは、「薬物使用に関する犯罪」で、犯罪率は85.00と非常に高い数値を示しています。

その他では、「破壊行為盗難」や「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が比較的高く、犯罪率は両方とも79.76です。

また、「犯罪レベル」も86.11と非常に高い数値を示しています。ちなみにメンフィスでは、全ての犯罪において、犯罪率が60を超えています。

・外務省の情報

外務省からは、メンフィスの危険レベルに関する警告は出ていません。しかし、外務省の海外安全ホームページによれば、メンフィスの犯罪発生件数は、2010年頃から増加傾向にあるようです。

人口に対する犯罪率が高く、殺人、強盗、強姦などが多発しています。メンフィス市や周辺地域で、ギャングによる麻薬や銃器の密売が行われており、注意が呼びかけられています。

ワースト18位 ボルチモア、米国

・犯罪指数 74.61

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル 該当なし

(参考:外務省 2021)

 

・ボルチモアってどんな都市?

https://twitter.com/ryotaiino/status/1103614955822219264

ボルチモアは、アメリカ合衆国の東部に位置するメリーランド州最大の都市です。18世紀からタバコの輸出で栄えてきた湾岸都市。かつてボルチモアには、多くの奴隷市場が存在しており、タバコの生産も奴隷たちの労働にによって支えられていました。

ボルチモアは、米国において、古くから重要な役割を果たしてきた都市です。南北戦争の舞台にもなり、国家や星条旗もこの土地で生まれたと言われています。

・ボルチモアの治安

『Crime Index by City 2021』によると、ボルチモアの犯罪指数は74.61で、世界で18番目に治安の悪い都市に選ばれました。

ボルチモアで一番犯罪率が高いのは、「薬物使用に関する犯罪」で、犯罪率は86.14でした。その他では、「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」が高く、犯罪率は82.55、「破壊行為盗難」は、79.72という結果が出ています。また、「犯罪レベル」も87.38と非常に高い数値を示しています。

・外務省の情報

外務省からは、ボルチモアの危険レベルに関する警告は出ていません。また、ボルチモアに関する危険情報も、全く掲載されていません。

しかし、警告が出ていないからと言って、油断は禁物です。ボルチモアを、やむを得ず訪れる際には、犯罪に巻き込まれないように、昼夜問わず気をつけ、単独行動を避けるようにしましょう。ダウンタウンやスラム街には、なるべく近寄らないようにしましょう。

ワースト19位 ケープタウン、南アフリカ

・犯罪指数 73.78

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル1

(参考:外務省 2021)

 

・ケープタウンってどんな都市?

https://twitter.com/m_murai/status/922771598943440896

ケープタウンは、南アフリカ共和国の南西部に位置する西ケープ州の州都で、西ケープ州最大の都市です。南アフリカでは、初めてヨーロッパの植民地となった都市です。この都市を拠点に入植が広まったため、ヨーロッパ系入植者の子孫からは、「マザー・シティー」と呼ばれています。

・ケープタウンの治安

『Crime Index by City 2021』によると、ケープタウンの犯罪指数は73.78で、世界で19番目に治安の悪い都市に選ばれました。

ケープタウンにおいて、犯罪率が著しくかったのは、「腐敗と賄賂」「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」で、犯罪率はそれぞれ84.26と80.03でした。また、「犯罪レベル」も、84.39と非常に高い数値を示しています。

その一方で、一番低かったのは、「肌の色、民族、性別、宗教などの理由で身体的攻撃」で、犯罪率は52.37でした。

・外務省の情報

外務省の海外安全ホームページによると、現在ケープタウンにはレベル1の「十分に注意」が出ています。

特に危険と言われているのが、タウンシップ(アパレルヘイト時代の黒人専用居住区)です。タウンシップの中でも、特に殺人事件発生率が高いのが、ニャンガ地区やカエリチャ地区であると言われています。

これらの地域では、行政サービスへ不満を募らせた住民によるデモも起きています。これらの地域を、やむを得ず通過する際には、昼夜を問わず一人で行動することを避け、必ず現地ガイドに同行してもらうようにしましょう。

ワースト20位 デトロイト、米国

・犯罪指数 73.47 

(参考:NUMBEO 2021)

・外務省の危険レベル 該当なし

(参考:外務省 2021)

・デトロイトってどんな都市?

https://twitter.com/yayoimth0mth/status/602682799028621312

デトロイトは、アメリカ合衆国の中西部に位置するミシガン州の首都で、ミシガン州最大の都市です。南東はカナダと国境を接しており、東は五大湖水系のセントクレア湖、南は五大湖のひとつエリー湖と接しています。

自動車産業で繫栄し、高層ビルが立ち並ぶ都市でしたが、不況とともに退廃し、ダウンタウンは空洞化しています。現在も、再開発計画の目処が立っていない地域が、多く残っています。

・デトロイトの治安

『Crime Index by City 2021』によると、デトロイトの犯罪指数は73.47で、世界で20番目に治安の悪い都市に選ばれました。

デトロイトで犯罪率が著しく高いのは、「破壊行為盗難」、そして「薬物使用に関する犯罪」で、犯罪率はそれぞれ80.49と80.32でした。

その他、比較的高い数値を示しているのが「暴行や武装強盗などの暴力犯罪」で78.42。また、デトロイトは、全ての項目で犯罪率が60以上となっています。

・外務省の情報

外務省からは、デトロイトの危険レベルに関する警告は出ていません。しかし、外務省の海外安全ホームページによれば、デトロイトの凶悪犯罪発生件数は、全米でも最悪レベルで、主に、殺人、強盗、強姦などが多発しているようです。

廃墟など、再開発の目処が立っていない中心部の空洞化した地域で、犯罪が頻発していることから、昼夜を問わず、なるべく近寄らないよう呼びかけられています。

【参考文献】
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
『Crime Index by City 2021』|NUMBEO
https://www.numbeo.com/crime/rankings.jsp?title=2021&displayColumn=0

 

『海外で運転する前に知っておきたい5つの注意点』

海外で運転する前に知っておきたい5つの注意点

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