アイルランド道路事情!旅行者がレンタカーの運転で注意すべきこと!レンタカーの借り方なども紹介

アイルランド道路事情!旅行者がレンタカーの運転で注意すべきこと!レンタカーの借り方なども紹介

アイルランドを旅行するときにドライブでまわりたいけど、あまり情報がなくて困っている!


そんな方のために、アイルランドに移住して8年目の筆者がアイルランドの道路の予備知識や日本との違い、運転時の注意点、そしてレンタカーを借りる方法などをご紹介します!

Contents

アイルランドの道路の予備知識

ここでは、アイルランドの道路の予備知識をご紹介します。

・馬車や乗馬は車と認識される

アイルランドでは、馬車や馬は車と同じと見なされています。


速度がゆっくりなため、後方の車もそれに合わせて運転しなくてはなりません。


筆者も馬車に遭遇したことがありましたが、その際には相手が道を譲ってくれるまで忍耐強く待ちました。


追い越しをするときは、速度を十分に落として馬をびっくりさせないように静かに通りましょう。


これは、牛や羊の群れを追い越すときにも言えることです。

・日本と同じ左車線、右ハンドル

アイルランドの道路は、日本と同じ左車線です。


また、車の右側にハンドルがある点も日本と同じなので、海外での運転がはじめてという方でも運転がしやすいかと思われます。

アイルランドの道路の種類

アイルランドには、全部で4種類の道路があります。


それぞれを以下で説明していきます。

1.Mは高速道路(Motarway)

 

アイルランドの道路で高速道路を示すのがMが最初につく道路です。


速度制限は100km~120km。2車線のところもありますが、基本的には4車線です。


標識や地図にも表記してあるので、すぐに分かります。


首都のダブリン周辺や第2の都市コーク市周辺でも良く見かけます。


高速料金は、料金所がある場合は通過するときに現金で支払います。


料金所がないところは、ナンバープレートがカメラで撮影されるようになっているので、期日までインターネットで支払うシステムになっています。

2.Nは国道(National Road)

国道は、Nが最初につく道路です。


速度制限は100kmまでのところがほとんどです。


路肩が広く車1台分以上のスペースがあるので、2車線の道路でも、広々としており運転しやすいのが特徴です。

3.Rは地方道(Regional Road)

地方道は、Rが最初につく道路です。


道幅は田舎道より広く、比較的運転しやすいです。


小さな町と町をつなぐ道路が、地方道であることが多いです。


2車線の道路で、真ん中に中央線があります。


速度制限は、基本的には80kmです。


場所によっては、見通しの悪い坂の上がり下りが続いたり、急なカーブがつづたりするところもあるので、私は自分のペースを保ち60km~70kmで運転することがほとんどです。

4.Lは田舎道(Local Road)

Lが最初につく田舎道は、1車線の道路です。


景色がキレイだけど、曲がりくねった細い道などは、ブラインドカーブの向こうからトラクターが急にあらわれることもあるので、注意が必要です。


速度制限は60~80kmですが、日本であれば40km制限のような細い道でも速度制限が80kmになっているところがあるので、自分のペースを保ち気をつけて運転するようにしましょう。

日本にはほとんどないラウンドアバウト

 

アイルランドには、日本ではほとんど見かけない「ランドアバウト(Roundabout)」という交差点があります。


その名のとおり、丸い交差点を回転しながら通過します。


信号機はありません。


初めて利用する人は、ルールを知らないと困惑する人もいるかと思います。


私は、ルールを知っていても最初は緊張しました。


基本さえおさえて落ち着いて対処すれば、それほど難しくはありません。


まずは、交差点に入る前に、どの出口から出るかを把握しましょう。


この場合、3つの方法があります。

①地図を頭に叩き込んでおく

これは、結構大変でした。


途中で車をとめて、次のラウンドアバウトの情報を地図で確認しながらの運転だったので、慣れていない人は大変だと思います。

②運転しながら標識を確認する

これも、慣れていないと間違えることがあり、旅行者にはおススメできません。


もし間違えてしまったら、パニックに陥らず落ち着いて1周しましょう。


1周すると出口の標識が見やすいので、楽に出られます。


基本的には、交差点にすでに入っている車が優先ですが、左から交差点に無理やり入ってくる車もあるので注意しましょう。

③スマホのGoogle音声のカーナビを使用する

Googleナビは日本語音声にしておくことで、画面を見なくても日本語でナビが聞けます。


ラウンドアバウトに入る前に、どの出口で出れば良いかを教えてくれるので、とても便利です。


私は、この方法を一番おススメします。


スピーカーなしでもスマホの音量を大きめにしておけば、十分に聞きとれます。


使用する際は、必ず、経路検索をしてからGPSをオンにして、画面右下のコンパスのアイコンを押します。


するとコンパスの精度をあげるためにスマホを3回動かすように指示されるので、指示にしたがってください。


精度があがったら完了ボタンを押して、ナビを開始します。


モバイルデータはオンにしておきましょう。


この方法にはひとつ問題があります。


同じスマホで写真や動画を撮り、1日中カーナビとしても使用しているとバッテリーの消耗が非常に早いことです。

ラウンドアバウトに入る前と入った後の対応

ラウンドアバウトには基本的なルールがあるので、ご説明します。


ルールは、イギリスのラウンドアバウトのルールとほとんど同じです。


出口は自分が入る入り口以外に、通常2つ~3つあります。

1.左の出口から出る場合

左の出口から出る場合は左折なので、交差点に入る前に左ウィンカーを出して、2車線ある場合は、左側のレーンで待ちます。

2.正面の出口から出る場合

正面の出口は直進なのでウィンカーは出さず、左側のレーンで待ちます。

3.右側の出口から出る場合は、右折なので、右ウィンカーを出して、右側のレーンで待ちます。


交差点に入る際には、必ず右から来る車を優先させてください。


右側から車が来ないことを確認できたら、交差点に入ります。交差点内では、止まらないようにしましょう。


ラウンドアバウトに関してもっと詳しく知りたい方は、アイルランドの道路安全当局が配布しているPDFを参考にしてしてみて下さい。(英語)↓


https://www.rsa.ie/Documents/Road%20Safety/Leaflets/Leaf_booklets/Roundabouts_DL_2012_v3.pd

踏み切りの遮断機に注意!

遮断機には、警報器はついていないので、見逃さないように注意しましょう。


また、遮断機があがる時は自動ではなく、人がやってきてあげるので来るまで待ちましょう。

アイルランドで運転するには、国際免許が必要?

アイルランドは、日本各地の警察署で発行している国際免許証で運転できます。


国際免許証の発行は通常数日できますが、年末年始などをはさむ場合は数週間かかります。


スケジュールに余裕をもって国際免許をとることをおススメします!

アイルランドでレンタカーを借りて旅する方法

アイルランドでレンタカーを借りる方法をご紹介します。

・アイルランドのレンタカー料金

レンタカー料金は、車種や日数によって変わってきます。


また、マニュアルとオートマであれば、オートマの方が比較的高いようです。


ミドルクラスのハッチバックタイプであれば、1日50ユーロ~借りられます。


日数が多い方がお得になるケースが多く、2週間で300ユーロ以下で借りれたという人もいます。


レンタカー会社によっても値段は違うので、事前に比較してみましょう。

・レンタカーを借りるのに空港がおススメの理由

主要な都市や街には、レンタカー会社がありますが、旅行者には空港で借りることをおススメします。


というのも、料金が比較的リーズナブルで返却時間もフレキシブルに対応してくれるケースが多いからです。


また、たくさんのレンタカー会社が入っているので、選択肢が多いのもおススメの理由です。


アイルランドのすべての国際空港には、それぞれレンタカーブースがありますが、日本にいる間にインターネットで予約することをおススメします。


理由は下で説明します。


「空港名 Ireland Rent a car」と検索すると、その空港に入っている会社一覧が検索結果に出てきます。


ちなみに一番安くておススメなのは、Budget Car Rentalです。

アイルランドの国際空港

・ダブリン空港

 

アイルランドの東側を周る場合は、ダブリン空港でレンタルするのが便利です。


日本からの経由便は、ダブリン発着が一番多いのでダブリン空港で借りる人は多いことでしょう。


また、ダブリンから出発してアイルランド全土を周りたい方にもおススメです。

・コーク空港

アイルランドの南部を重点に周る場合は、コーク空港でレンタカーを借りることをおススメします。


パリやオランダ経由で直接コーク空港発着にすることも可能です。


以前コーク県に住んでいましたが、空いているのでとても便利な空港だと感じました。


航空料金もダブリン経由とそれほど変わりません。

・シャノン空港

アイルランドの伝統音楽を楽しみたい方は、伝統音楽が盛んなフィークル村に足を運ばれる方も多いようです。


フィークル村を重点に車で周りたい方は、クレア県にあるシャノン空港でレンタカーを借りることをおススメします。

・ノック空港

アイルランド特有の文化や荘厳な自然を堪能するなら、アイルランド西部にあるノック空港でレンタカーを借りることをおススメします。


筆者も西部に住んでいますが、結構見所がたくさんあって面白いと感じています。


シャノン空港やノック空港へは、ダブリン空港からバスで移動するのがおススメです。


また、ノック空港へは、ロンドンのガトウィック空港からも便が発着しています。

日本から持参した方が良いレンタカーグッズ

スマホホルダーがあると、カーナビとして使うときにとても便利です。


数百円で売っているような簡易のタイプで十分です。

ヨーロッパ車が日本車と違う点

ヨーロッパ車が日本車と違う点は、ウィンドワイパーとインジケーターが逆だという点だけです。


これは、すぐに慣れるのであまり気にしなくても大丈夫ですよ。

レンタカーを借りるときの注意点

1.燃費がいいものを選ぶようにしましょう

日本車が燃費がいいことは有名ですが、アメリカ車やヨーロッパ車の一部は非常に燃費が悪いです。


せっかくなら燃費の良い車で賢く旅をしたいですよね。


スタッフに事前に問い合わせしてアドバイスしてもらいましょう。


もしメールで応答がない場合は、直接電話がおススメです。

2.道が狭いので小さめの車を選びましょう

アイルランドは、田舎に行くと道が細いところがほとんどなので、小さめの車種がおススメです。


高速も走ることを考慮に入れると、トヨタカローラや、オペルなどのハッチバックタイプ1.6Lなどがおススメです。

3.オートマは追加料金もあり

ヨーロッパは、マニュアル車がほとんどです。


オートマ車は少ないので事前予約がおススメです。


また、オートマ車はプレミアムオプションなので、追加料金がかかることもあります。

4.若い人は追加料金の可能性あり

アイルランドでは17歳から運転が許されていますが、レンタカー会社は21歳以上の線引きをしているところがほとんどです。


21歳~25歳は、若年者料金が課されることがほとんどです。

5.高齢者は追加料金の可能性あり

70歳以上の人は、運転規制があるかを事前に確認しましょう。


ほとんどの場合、75歳以上が運転するときは追加料金が課されます。

6.北アイルランドを旅行する場合

国境を超えて、レンタカーで北アイルランドを旅行する場合は、事前にレンタカー会社に知らせておく必要があります。


「VE103」の書類に記入して提出しましょう。


これは、海外でも保険がカバーされるための手続きです。


保険がどの範囲までカバーされるのかをしっかりと確認しておくことも大切ですね。

 

アイルランドをレンタカーで旅しよう!

この記事では、アイルランド旅行でドライブする方法、レンタカーを借りるときや運転するときの注意点などをご紹介しました。


ぜひ、参考にしてみてくださいね。