アフリカで治安の良い国Top5【2020年版ランキング】
アフリカに危険なイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は、比較的、治安の良い国もたくさんあります。
現在は、コロナウイルスの影響で、治安より感染症の危険性の方が高まっているので、十分に気をつけましょう。
この記事では、2020年アフリカで治安の良い国Top5をランキング形式でご紹介します。
※現在、アフリカ全土でコロナウイルスの感染が加速しており、日本人は速やかに帰国することが、外務省より勧められています。
Contents
1位セーシェル
東アフリカ沖にある115の島々からなるセーシェル共和国🇸🇨に再訪したくなった。
pic.twitter.com/fdzgVIoHLe— リュウサイ(現在地🇮🇳インド)バックパッカー (@ryusaiogushi) November 11, 2019
セーシェルは、2020年アフリカで最も治安の良い国に選ばれました。
Insurlyが発表した旅行者の世界の治安ランキングでは67位でした。
WHOが発表した平均寿命の統計に、セーシェルは含まれていません。
セーシェルは、日本人にはあまり知られていない国ですね。
アフリカ大陸の東端から1300km離れたインド洋に浮かぶ島国です。
島の数は、なんと115にも及びます。
民族構成は、アフリカ系、フランス系、アジア系民族からなり、カトリックが全体の8割を越えます。
昔から、ヒンデュー教者も少数ですが定住しており、アフリカ文化とアジア文化が入り混じる面白い国です。
また、フランス統治時代の名残で、フランス語がベースになっているセーシェル・クレオール語が、今でも公用語として話されています。
今日(4月22日)は #アースデー #EarthDay
海の恵みはセーシェル共和国にとって大切な資源-セーシェルの持続可能な未来を守るため、ふたりの女性が環境保護活動に取り組みます。 pic.twitter.com/KpeFfqQOR7— UNIC_Tokyo (@UNIC_Tokyo) April 22, 2020
セーシェルは、独特な生態系を持った国で、美しい自然を求めて訪れる観光客も多いようですが、最近では、その環境が脅かされているようです。
『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』によれば、世界におけるセーシェルの繁栄度は48位です。
治安、個人の自由度、個人と社会のつながりなどを示すソーシャルキャピタル、経済の質、政府のクリーン度、投資環境、企業の質、マーケットアクセスやインフラ、生活状況、ヘルスケア、教育、自然環境、これらすべてにおいて世界ランキング70位以内をキープしており、アフリカではトップを誇っています。
外務省の海外安全情報によると、現在、感染情報をのぞいて、とくに何の危険情報を出されていません。
2位 モロッコ
【モロッコ】旅行前に知っておきたい6のこと|AMI HUIS アップしました!https://t.co/9c6kAPz7cA
気候(服装)・食費の相場・交通情報(市内の交通・高速バス)・言語・治安についてを、実体験と共にまとめました。
画像は、ある意味思い出のひとコマ・・何があったかは動画で笑 pic.twitter.com/vvIFdI3VFM
— Rotterdam_ami🇳🇱 (@AmiRotterdam) February 8, 2020
Insurlyが旅行者を対象にリサーチした世界の治安ランキングによると、モロッコの治安は79位でした。
WHOが発表した平均寿命は、76歳です。
モロッコといえば、日本人女子のあいだで、可愛いバブーシュやランタンなどが流行っており、観光で訪れる方も多いですね。
砂漠でラクダに乗る経験など、日本では普段できないことに挑戦したい!
という人達にも人気があります。
モロッコの人達は皆さん人当たりが良いですね✨アフリカの中ではもっとも治安が良いのではないでしょうか🎵来て良かったです☀️ pic.twitter.com/LthIwhqaL0
— 吉野正裕 Masahiro Yoshino (@yoshirinkun) February 3, 2018
国の繁栄度ランキング『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』によれば、モロッコの繁栄度は世界で100位です。この他、投資環境が68位と高い評価を得ています。
その他の項目に関しては、個人の自由度118位、個人と社会のつながりなどを示すソーシャルキャピタルが163位、企業の質84位、経済の質92位、政府のクリーン度98位、マーケットアクセスやインフラ62位、生活状況95位、ヘルスケア110位、教育116位、自然環境117位、とバラつきが見られます。
外務省の海外安全情報では、全土でレベル1(十分に注意)の危険情報が出されています。
日本人を狙ったスリ、ひったくり、強盗、詐欺、ナイフを使った強盗なども報告されているようなので、十分に注意しましょう。
3位 チュニジア
超満員のメトロに乗って、バルドー博物館に行ってきました。
数年前に、大変不幸な無差別テロの襲撃があった博物館です。
今は、治安当局の努力で平和を取り戻しています。
モザイク画がお好きな方であれば、1日いてもあきない場所、おススメです。#一人旅 #チュニジア #バルドー博物館 pic.twitter.com/8zanj8Rrz9
— sei@弾丸海外一人旅 (@sei_seaside_86) March 14, 2020
チュニジアは、地中海に面した北アフリカの国です。
アフリカの由来にもなったことで有名な国です。
2010年には、大統領の退陣要求デモが全土に広まり、アラブの春の火付け役になったことで有名ですが、現在では、政権が入れ替わりだいぶ落ち着いています。
Insurlyが発表した、旅行者の安全度を示す治安ランキングによると、チュニジアの治安は世界で82位でした。
WHOが発表した平均寿命は76歳です。
超満員のメトロに乗って、バルドー博物館に行ってきました。
数年前に、大変不幸な無差別テロの襲撃があった博物館です。
今は、治安当局の努力で平和を取り戻しています。
モザイク画がお好きな方であれば、1日いてもあきない場所、おススメです。#一人旅 #チュニジア #バルドー博物館 pic.twitter.com/8zanj8Rrz9
— sei@弾丸海外一人旅 (@sei_seaside_86) March 14, 2020
『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』によると、チュニジアの繁栄度は、世界で95位です。
政府のクリーン度や統治の質を示すガバナンスが世界で65位と、比較的高く評価されています。
生活状況も良く、世界で77位とアフリカではトップクラスです。
この他の項目では、治安122位、個人の自由度88位、個人の社会のつながりなどを示すソーシャルキャピタル140位、投資環境は97位、企業の質104位、マーケットアクセスやインフラ82位、経済の質106位、ヘルスケア94位、教育94位、自然環境146位とバラつきが見られますが、今後の発展が楽しみな国です。
外務省の海外安全情報によれば、アルジェリア・リビア国境地帯を含む南部砂漠地帯や、カスリン県でレベル3(渡航中止勧告)が出ています。その他全域でレベル1~2も出ています。
日本人を襲う犯罪も報告されており、ひったくり、強盗、スリ、侵入盗などには十分に気をつけるようにしましょう。
これらの犯罪は、主にチュニス市中心部で起きているようです。
4位 エジプト
エジプトで反政府デモが継続
21日夜、2日間連続で現在の強権的なシシ大統領の辞任を求めるデモが実施され一部の地域ではデモ参加者と治安部隊とが激しく衝突した。https://t.co/5Ywk0cgRTG
— よーすけ (@yoshimichi0409) September 22, 2020
エジプトの治安は、Insurlyが発表した調査した世界の治安ランキングで65位でした。WHOが発表した平均寿命は70.5歳です。
エジプトは、ナイル河やピラミッドといった観光国のイメージがありますが、実は、それはほんの一部。
エジプトの大半は砂漠で、その割合はなんと国土の95%も占めます。
エジプトは2011年のアラブの春以降、軍事クーデターが勃発し、軍事政権が支配する時代が数年続きましたが、2014年に憲法が改正され、民政へと戻りました。
エジプトに関するツイートを拝見しFF外から失礼します💦
実際の旅行には及びませんが、9/26(土)にエジプト・ギザから生配信でバーチャルツアーを開催します🇪🇬
現地出身ガイドに不安な治安についても質問していただけます😊
下記リンクから是非ご検討ください🌼https://t.co/5uV7bnADKf
— CompathyGO!バーチャル旅行で旅をもっと楽しく安全に🚀 (@compathygo) September 24, 2020
国の繁栄度を示す『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』によると、エジプトの繁栄度は、126位で、テロや紛争、犯罪といった判断要素にもとづく治安のランキングは、126位でした。
政府のクリーン度は143位、経済の質は143位と、まだまだ問題を抱えるエジプトですが、マーケットアクセスやインフラ、企業の状態は比較的良く、生活環境も世界で87位とそれほど悪くはありません。
外務省の情報によると、リビア国境地帯でテロの危険性があり、最高でレベル3の渡航中止勧告が出ています。
最近でも、2019年に大エジプト博物館付近で爆発がありました。
2020年9月現在でも反政府デモが続いているので、十分に気をつけましょう。
5位 アルジェリア
アフリカ人の移民先はヨーロッパではない。アルジェリア人等北部人を除いて別のアフリカ国への移動が殆どを占める。アフリカ内では治安が良く賃金が高いナイジェリアや南アやコートジボワールやエチオピアに人が集まっている。https://t.co/jiXcpNduOg pic.twitter.com/Y8DlGgpbhG
— Spica (@Kelangdbn) January 27, 2019
アルジェリアは、北アフリカの国で、アフリカ大陸で一番国土が広い国です。
民族は、80%がアラブ人、20%がベルベル人で構成されています。
公用語は、アラビア語とベルベル語で、話されている言葉はアラビア語のアルジェリア方言です。99%がイスラム教。アルジェリアとモロッコの仲は悪く、25年以上も国境が封鎖された状態が続いています。
Insurlyが旅行者の安全度を発表した世界の治安ランキングでは103位でした。
WHOが発表した平均寿命は、76.4歳でした。
いまアルジェリア上空。ナイジェリアに向かうAF123便。日本時間28日20時30分。アルジェリアと言えば、あの石油プラントのテロ事件が思い出される。日揮関係者が多数犠牲に。テロリストは砂漠を行き来する。治安の確保は至上課題です。 pic.twitter.com/soYSHFEvj7
— あいさわ一郎 (@ichiroaisawa) May 28, 2015
『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』のランキング調査では、アルジェリアの繁栄度は、世界で110位でした。同じ調査による治安ランキングは、世界で53位となっており、アフリカ大陸では、セーシェルの次に治安の高さが評価されています。
さらに注目すべきは、生活水準の高さで、生活状況が世界で71位、ヘルスケア73位、教育が87位と、比較的高く評価されています。
しかし、それ以外の項目ではバラつきがあり、改善の余地があると言えるでしょう。
具体的には、
個人の自由度134位、政府のクリーン度や統治の質を示すガバナンスは116位、個人と社会のつながりなどを示すソーシャルキャピタル149位、投資環境は136位、企業の質140位、マーケットアクセスやインフラ104位、経済の質129位、自然環境131位となっています。
外務省の海外安全情報によれば、テロ・誘拐事件等の発生により、リビア、ニジェール、マリ、モーリタニア国境地帯、イリジ県イナメナス地区にレベル4の退避勧告が出されています。
この他、多くの地域でレベル3(渡航中止勧告)やレベル2(不要不急の渡航やめる)が出ているので、訪れる際には、外務省のリアルタイム危険情報を確認するようにしましょう。
アフリカの治安は良いが、十分に気をつけよう!
この記事では、アフリカで治安の良い国Top5をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
広大な自然を思い切り楽しみたいですね。
しかし、アフリカは、場所によって危険な地域もあるので、安全な国だからと言って、油断することなく、スリやひったくりなどに巻き込まれないようにしましょう。
最新の、世界の治安ランキングについては、以下の記事で紹介しています。
【参考文献】
『Classement 2020 des pays les plus sûrs』|Insurly https://insurly.fr/indice-risque-pays』
『THE LEGATUM PROSPERITY INDEX™ 2019』|Legatum Institute Foundation https://www.prosperity.com/rankings
『世界の平均寿命ランキング・男女国別順位、WHO 2018年版』|MEMORVA https://memorva.jp/ranking/unfpa/who_whs_life_expectancy.php
『危険・スポット・広域情報』|海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/
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